「技能実習生の受け入れ」における、弊社のこれまでの取り組みについて書いてみたいと思います。
現行の「技能実習制度」は早ければ来年から変更され、新たな制度に移行されるようです。しかし、「特定技能制度」との明確な違いなど、現時点で政府の方向性がはっきりと見えないこともあり、この変更がどれだけの影響を及ぼすかは未だ不透明です。
変更内容にもよりますが、技能実習制度を利用して労働力を確保していた会社にとっては死活問題になるかもしれません。また、制度を利用できないことにより、外国人が日本で働くことをより困難にする可能性もあります。
しかし、少子高齢化によって、今後も外国人労働者の受け入れが避けられない日本において、今何ができるか?
弊社では、2019年からインドネシア人の技能実習生を受け入れてきました。人材育成だけではなく、さまざまな取り組みを通して、技能実習生が安心して働ける環境を整えながら、外国人受け入れ実績を積み重ねてきました。「高齢化率が日本一、生産人口が少なく、あらゆる業界で人手不足の秋田県」で、外国人労働者を受け入れることにより、人材不足の解消、また、関係人口を増やして地域活性化へつながるよう取り組んでいます。
今後、外国人労働者の受け入れを検討されている事業者の方は、弊社の取り組みを参考にしてみてください。
1.生活をサポート
技能実習生として日本で働くことは、とても大きなチャレンジです。言葉や文化の壁があり、食事や環境などまったく異なる国に滞在することへの不安は、わたしたちが海外で働くのと一緒です。
①<受け入れ前>
インドネシアと日本での就業場所をリアルタイムにオンラインでつなぎ、映像を通して施設内を案内したり、日本人スタッフとコミュニケーションをとるなどして、事前に安心感を与える
②<受け入れ後>
-暮らし
・地域の賃貸(3棟)に3~4名で共同生活、日本人スタッフや先輩の技能実習生が管理人として関わり、問題が起こった時でも安心して対応できる体制を整える
-日本語の指導
・現場でのコミュニケーションのほか、就業時間外でオンラインによる日本 語指導を実施
・相乗効果として、実習でのトレーニングとあわせて、人材育成に関する日本人スタッフのスキル向上にもつながる
-地域との交流
・町内会や学校など、さまざまなイベントに参加して地域との交流を積極的に行い、仕事場以外での異文化体験を通して日本滞在を有意義なものにしてもらう。
2.母国語による価値観の共有
アニメーションを制作したり、Line Works(ラインワークス)などの翻訳機能のついた情報通信アプリを活用して、仕事における申し送り事項を母国語によって共有
3.キャリアアップのための教育
①「かいごの学校」
日本人の介護スタッフと同様に、実務者研修や国家試験を受けられる機会を設け、技能実習生や在留外国人が介護の資格取得を目指す学校を設立。資格取得によって、日本で学んだスキルと知識を活かし、日本でも、また母国でもキャリアアップができるようサポート
②「外国人インターンシップ事業」
海外の大学と提携して学生がインターン生として来日し、単位を取りながら1年間実習を積む。その後、母国に帰り大学を卒業してから、「特定技能生」として再来日して就職。日本における介護のノウハウやテクノロジーの活用法のほか、リーダーシップスキルやマネジメントなども学んで帰国し、本国での介護事業に活かすという【循環型ビジネスモデル】を作る
https://youtube.com/watch?v=-LzkxUJuvvQ%3Frel%3D0
外国人労働者=安い労働力という古い価値観は変えなければならないと思います。わたしたちは、外国人労働者=共に働く仲間という考えのもと、共育・協働・共生を目指しています。